今週のお題「忘れられないお米」
日本米って美味しいですよね。
さかのぼってン十年前、日本中が米不足に陥った事がありました。
全国的に雨が少なく、水不足となった影響です。
関西を誇る琵琶湖の水位が大幅に下がり、
湖やダムのない所では水不足で大打撃を受けました。
どこへ行っても節水!節水!という、この世から水が枯れ果てるのでは…という状況です。
その翌年に大規模な米不足です。
給食ではパンの回数が増えました。
お米は国内で生産していた日本も、輸入に頼らないといけない状況です。
学校へ行くと家で『タイ米』を食べたという人たちがほとんどでした。
スーパーに高額な日本米と安価な輸入米が並びます。
私の家ではお米を「お米屋さん」に頼んでいました。
今では珍しいですが、車の免許すら持っていない母、今のようにインターネットで買い物もほとんど普及していなかった為、家まで配達をしてくれる「お米屋さん」を利用していました。
友達が輸入米をデビューしていく中、大得意先の自宅には優先的に日本米が入ってきました。
もちろん高いお金がかかっていたのですが…
結局、私は海外米を口にする事はありませんでした。
月日が流れて20歳になった時、友人と初めての海外旅行をしました。
海外デビューにはちょうど良い「グアム」です。
旅行初日から白米が恋しくなり、「ライス」を注文しました。
その時来たのが『タイ米』です。
「美味しくない」率直な感想です。
硬くて、パサパサしていてまるで水分がない。
日本で美味しいお米の代名詞『ふっくら』がまるでありませんでした。
子どもの頃に経験していれば、もう少し身構えられたかもしれませんが、大人になって初めて口にするものって衝撃が大きいですよね。
「推し米」ではないですが、この経験が私にとって忘れられないお米となりました。
そして日本米の美味しさを痛感しました。
日本が昔から主食をお米とする意味がわかりました。
やっぱり日本米が1番です。